整体院開業・手技治療の世界(1)


本当に整体業は違法なのか・医業類似行為とは何か-癒しサロン整体院開業マニュアル

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整体は違法なのか?・医業類似行為とは何か?(1)



*手技業界に関連する身分法について

現在われわれの手技治療業界では、生き残りをかけていろいろな展望がささやかれていますが、共通した認識としては、やはりより優れた治療手技が最後に 残るということでどうやら見解が一致してきておるようです。
これについては当方も同様の意見です。
新たなグローバルスタンダードの時代に、今後手技治療業界はどう対応変化していくか興味深いところです。



「・・業界饅頭談義・・」 

手技業界では、公的免許や資格制度のない整体といった業態は違法行為ではないかという議論が根強くあります。
今日、医業類似行為関係もいろいろと問題があって、業界関係団体では所轄官庁やらに再三無免許問題など要望書を提出したりしておられるようですが、これなどもしごく自然な流れだと思います。
正式な身分法としての法律が整備されている以上は、その保健行政上の運営並びに該当する医業類似行為が、円滑に就業活動できる状況を堅持、整備していくことが行政側の本来の姿勢であろうかと思われま す。(もちろんこれは当方の手前勝手な解釈ですが)

本来法治国家であれば無免許など違法性のある行為や広告が、安易に見逃されていいはずがありません。
法制化されたものと、野放し状態のものとがやたら競合するという曖昧で無秩序な状況がまかり通るというのはまるで江戸時代の公娼制度さながらか、それ以下ではないでしょうか。違いますか。
立て前としての公娼と私娼、たとえ同じことが行われたとしても、野放し横行は本来違法なのであります。
交通事故の示談交渉にもありますが、スムーズに交渉成立したとしてもそれが暴力団関係者が仲介したとなると弁護士法違反で厳しく摘発されるのであります。
本来、法的規制とはかくも厳格に、公正に執行されるべきものであります。
法制化とは規制の枠内で的確な業務を遂行することであり、行政はそれを指導監督する形になります。


しかしながら行政側も(その業務自体を)積極的に保護育成するという(お上の)意向がなければ、煩雑な対応をとることになるであろうと予想されるような下からの要望はまともに受け付けかねるのではないでしょうかね。実際のところ。
現行の法律や医療行政は医師を頂点にピラミッド型のシステムが構築されておりますが、そこにあっては当然、医業類似行為は下層というよりは外辺に位置しております。
けっして保護育成される位置にはいないのであります。
しかしながら、法の下に平等 な保護と法的運用を、と願うのが身分法の下に固有の名称と免許を取得したものの共通の要望ではないでしょうか。
換言するならば、ここらは純然たる既得権益に関わるものといってもいいものでしょう。


だが、実際は法制化されているといっても法制化類似状況というような、なにやらお上のご意向に不満を感ずるようなことも実際業界内にはあるわけでございますね。
ここらは岡目八目という感じでありますが、やはりそういうニュアンスではないでしょうか。
端的に言って行政が法に沿って動きにくい、その方向に動かないという相対的状況、理由が根本的にあるのではないかということなのです。
今回ここらの問題点を重点的に考えてみたいと思います。


●整体業は違法なのか?
日本には「戦力なき軍隊」という面白い政治的評価基準がありますが、これはいわゆる自衛隊のことであります。
これ自体は曖昧さを巧妙にカモフラージュしてみせた一種の表現上の方便ともいえるものです。
頭数は揃っているが、あいにくと肝心の戦力、戦闘力がないというものであります。
戦闘力があるかにみえてないということは、限りなく軍隊に近いのでありますが、決して(絶対的に)本物の軍隊ではありえない。
シリビアンコントロール、極端に言えばいきなり攻め込まれてきてもこちら側からは弾丸一発といえども容易には発射できないのであります。
本物の軍隊組織であるのであれば、そこには「軍法会議」という独立した独自の特化した法規が存在していなくてはならないのです。
同様に例えれば医業類似行為は決して本物の医業ではありえない。
便宜的表現としてならば一応相対的医業とは言えるかもしれませんが、絶対にこれは本物の医業ではありえない、法的には。


結局は手技治療という医業類似行為には相対的な曖昧状況が常に付きまとう。
そして類似はさらなる類似を呼ぶわけです。
結果的には似たような業態が限りなく生じる背景があるということであります。
これをどう捉えるかが、ここでの問題提起というわけであります。
行政側の運用面では特許登録ほどのことはない、実用新案でもない、まあ一応商標登録というところでありましょうか。
そういう運用面での安易さがどこかにあるというわけです。


いや、商標登録でも意匠登録でも実際は類似物が出れば、法律で処罰されるのであります。
だから各地の観光地でも饅頭や煎餅といえども、一つ一つに商標登録や意匠登録がされておるわけです。
しかし饅頭、煎餅などはそれこそ五万とあるわけで、実際は箱の中身は同じ様なのがあります。
観光地の数だけ煎餅の種類はあるということになります。
当然、味とか包装の具合がそっくりであったとしてもこれらは規制の対象とは成りにくい。
整体手技治療 もちろんそこに特別な製法特許が掛かれば別ですが、煎餅程度なら通常は名称で区別するのではないでしょうか。
ここらが整体などの手技業界や関連する医業類似行為の業態が似ているわけで、実際のところ饅頭、煎餅状態なのであります。


たしかに手技治療という医業類似行為には身分法としての「あんま・指圧・マッサージ師」の法規がありますし国家資格の免許もありますが、これが手技業界をすべて網羅しきっているというわけではないということなのです。
現実には多くの無届でなされる整体やほぐしといった、医業類似行為もどきが巷には蔓延しているわけです。
そうした中でも整体業などは知名度も高く、すでに市民権を獲得した業種といえるのではないでしょうか。
何で市民権を得ているといえるのかといえば、「整体」という語彙はすでに国語辞典にも出てきますし、ネット上の検索でも「整体師」、「整体院」などは当たり前にヒットするわけです。
社会一般にひろく認識されるだけの業態件数が現実に存在しているということになります。
だから整体業は市民権を確保しているとここで表現したわけです。
つまりは国家資格が必要な整骨院のことは知らなくても、民間資格の整体院のことならよく知っているという状況でもあります。


ここで問題となるのは、そうした業態を手技治療という医業類似行為のすべてを正式な身分法に網羅できていないということが、そうした曖昧さの元凶なのであります。
実際問題として、法的線引きというかしっかりした法的定義が設定されていないとそこには次々と紛らわしい類似品が出てくるというわけです。
しかも規制が掛かり難いとなれば、こうした状況は野放し同然ということになってきます。
投資資金も大して掛からないということで、いまや大掛かりなチェーン店展開も当たり前になってきています。


手技による施術としては公的資格、無資格も含めて次のような業種・業態があります。
・あんまマッサージ指圧師
・柔道整復師(接骨・整骨院)
・鍼灸師(はり師・きゅう師)
・理学-整体師
・カイロプラクター
・オステオパシー
・推拿
・足もみ(リフレクソロジー・足つぼ・足裏)
・小顔美顔
つまり手技治療といっても、西洋カイロ饅頭ケーキやエステ煎餅、気功饅頭にリラクセーション最中、整体煎餅、足揉み饅頭も潰せばそれこそどれもこれも似たような煎餅がそこらに並ぶわけです。
医業類似行為の公的免許を持つ者から見れば、当然これはおもしろくないわけで、「整体饅頭は違法行為だ」といいたくなるわけです。
それは資格を持った側からの見方ということであって、実際に法規に触れるのであればそれらは巷から一掃されていくのが当然なのですが現実にはそうはならないわけです。
一体これはどういうことでしょうか?
いわゆるコンプライアンス (英語: compliance:企業等の法令遵守)の欠落なのでしょうか。


結局のところ違法かどうかは管轄する行政機関が判断するわけで、そこが動かないことには白黒は決しないのであります。
つまり整体が違法かどうかを現時点で我々が軽々しく断定することはできないというわけです。
もとよりそうした案件が明確に医師法違反、薬事法違反、さらにはあんま、指圧、マッサージ師法違反、柔道整復師法違反に該当していたのであれば論外ですが。
第一、整体という業態は法文法規のどこにも存在しないわけで、違法どころかその業態の判断基準さえも曖昧でしかない。
早い話、行政側はさし当たって社会的に問題性が軽微なものであれば当面規制する必要はないと見ていることになります。
現行の法律の中で対応できると考えているわけで、それが手技分野ということであればまず公的資格である医業類似行為の法規の範疇内で処罰されることになります。
ここらははっきりしているのではないでしょうか。


●治療行為ではない手技施術という方便
通常手技治療ということであれば、「あんま・指圧・マッサージ師」という公的免許の元での業態があります。
この場合「マッサージ業」という業態は占有できますが、「マッサージ」という名称の占有権までが付随しているわけではありません。
巷には美顔マッサージなるものもあれば、古式タイ伝統マッサージや性感マッサージなどと多種多様にあるわけです。
ここはマッサージの法的定義が曖昧なこともあって、似て非なるものとされれば規制のしようがないわけです。
もとよりマッサージが純然たる医療マッサージの部分と慰安マッサージ(あんま)の部分とを含んでいることからみても、業態としての手技整体との差別化は明確ではないということになります。
それこそ「癒しとしてのほぐし行為」、あるいは「リラクセーションとしてのボディケア」、「美的身体バランス整体」とかいわれれば、法的規制の範疇外の業態としてしか捉えようがありません。
もちろんここで治療行為としてのマッサージ手技を無資格でそのまま行えば違法ということになるわけです。
あくまでも治療行為ではない手技であれば医業類似行為もどきですらない業態ということにもなります。
現場の感覚でいけば、施術を受ける側から見て医療マッサージと整体の施術が同じものと見えているかどうかということになってくるでしょうね。
どの程度似ているのか、どの程度異質と感じられるのかの相対的評価にその判断基準が掛かってくるということになります。
明確な線引き(定義付け)が成されていなければ、そこに多様な方便が入り込んでくることは避けられないわけです。


冒頭で紹介した「戦力なき軍隊」同様、ここでは「治療行為ではない手技施術」が現実に存在してしまうわけです。
それこそ「免許がないのに確かに治療目的でマッサージをしました」と自ら明言しない限りはっきりした判別のしようがないわけです。
まさしくここらは饅頭の焼き加減、煎餅の口当たりや風味の違いが問われるというニュアンスではないでしょうか。
「饅頭にちょっと似ているようにみえますがこれは厚めのイタリア風塩煎餅なんですよ」、「潰しアン饅頭と外観がそっくりですが実は味にこだわったジューシーな肉饅頭なんです』というわけです。整体手技治療


手技治療業界には公的免許資格がある医業類似行為と無届け無資格の医業類似行為とに分けられるという捉え方が、いまのところ暫定的にではありますがなされています。
整体などは無届の「療術」ともいわれます。
当然整体院を開業したとしても保健所に届ける必要もないわけです。
本来のスタンスは公的免許があればより医療系の業態が当てはまるでしょうし、整体などであればリラクセーションといったより癒し系の別業種ということになるかと思われます。
当然のことですが、整体であってもそこに医療系への強い指向があるのであれば、従来の医業類似行為に該当する手技治療を行うのに必要な公的資格をとるべきであろうと思います。
それが一般的な正論であるかどうかは別にしても、ここらは手技治療業界からみれば実に悩ましい問題ではあります。


事実、整体業は医業類似行為ではないのだから風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)の管轄下に置くべき業種ではないかという穿った意見さえ従来からあるわけです。
そうなると整体手技は医療とはまったく別個に都道府県の公安委員会の許可の下に営業される接待業種に包含されるのが妥当ではないかということになってきます。
手技による施術行為が純然たるサービス業という捉え方をすれば、このような発想も生まれてくるのかもしれません。
面白いですね、ここらの議論は。


おかしなことに医業類似行為の公的免許を持つ者がこうした手技整体にわざわざ参入してきているのも事実です。
医業類似行為の公的免許を持つ鍼灸師が整体業を併設する。あるいは医業類似行為の公的免許を持つ柔道整復師(整骨院)が私塾をつくって、そこで自前の整体師を養成し整体業を併設展開するなどのケースも少なくないわけです。
医業類似行為の公的免許を持つ業態が表向き「整体は違法だろう」といいながらも他方ではそれを都合がよければ積極的に受け入れているという矛盾した状況さえも出現してきているわけです。
有資格者が自分の看板の下で無資格者を雇用して使うということと大して変わりはないわけです。
要するに、ここらは医業類似行為の曖昧さを助長する状況を自ら作り出して素知らぬ顔をしているということでしょう。


いやむしろ整体業自体は従来の医業類似行為とは異なる業態として、差別化して発展していくことを暗に期待しての前向きの展開という事なのかも知れません。
まあ饅頭の横に新たに濡れ煎餅を店頭に並べてみた程度のものなのでしょうが、何だかすっきりしない感じではあります。
とにかくこうした手技業界では独自性ということが一つの重要なファクターではあります。
極端な事例ですが、公的免許を持っていながらあえて「整体業」の看板を挙げる施術者もいます。
それこそ時流に敏感に反応しているわけで、整体の知名度や業態そのものが性に合っているということなのでしょう。
結局のところ手技饅頭業態でも明確な差別化が必要であるということには違いはありません。


この点から言えば手技治療という医業類似行為業界内部にあって、我々の柔道整復師という名称は差別化という意味では実に輝かしい占有効果を発揮してきているのです。
手技治療業界では、この点だけは一歩も譲らないのであります。
かって身分法としての単行法が成立した所以でもあります。

つまり柔道整復師は手技治療業界では饅頭にも煎餅にもならないその独自性を誇っていいのであります。

ただし手技治療業界内でたとえ法的身分法を確保しているからといって今後も安泰とは言えないのです。


(1996/1/26)










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