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随筆
何やら怖いけど、グルメしていますかの話

現代はいわゆる自然食・健康食ブームというものが、一つの潮流として日本人の食生活にいくらか定着した感じがある。
しかしこれを真剣に実行している家庭というの は非常に少ないであろうと思う。
まあこういう観点に立ちうる人というのは、少しは東洋医学系の知識がある人かよほど食べ物に神経質な人であろうと思う(?)
二十数年前の学生時代に先輩に玄米食を中心にした各種の健康食の指導を受けた経験があるが、これには新鮮な感動を覚えた。


ところが、アルバイト先で幸か不幸か特選米を食べさせてくれたので、せっかく親しんだ玄米食も中断してしまいその落差が非常に大きかった。
値の張る特選米とはこれほど旨いものなのかと、あらためてその白米の贅沢な味を実感した。
それまで一、二杯の量で満腹していた胃袋が、それこそ三杯でも四杯でも受け付けるのである。
わたしは特選米は必要以上に旨すぎると思った。このように舌の感覚の慣れというものは実に恐ろしいものである。
玄米食は確かに自然な健康食であろう。それも調理法さえ工夫すれば実にシンプルな味になる。
しかし初めて口にして、いきなり吐き出したり喉を詰まらせてしまう人もいるから、玄米そのものはそれほど食べやすいものではない。
当然三杯も四杯も入らない。そのせいかそれほど食べなくてもそれなりの満腹感がある。


健康食は概して粗食であるという。
ただし、その粗食のための良質の食品を厳選しているとかえって食費がかさむし、第一このグルメ時代にあっては家族には喜ばれない。
そういうこともあって私のところでは早くに頓座してしまった次第である。
しかしながら田舎に住んでいると、食物に関して意外と恐い話が耳に入ってくる。
芋を植え付けるのに畑の雑草を除草剤で一掃している生産現場を見て、はたしてそこの畑でできた芋は 安全であろうかと考え込んでいる知人がいる。
これは生産者側としてはしごく当り前の話であって、しかも日常茶飯事のことらしい。
当然生産者(農家)も販売納品用の物と安全性の高い自家用の物と、生産する畑を分けている所もあるわけである。
結局のところ消費者は虫食いのない外見の良い物ばかりを欲しがわけだから、生産者は農薬を大量に使ってまでして、その需要に対応している部分もあるということなのだ。



いつかテレビで、人気のあるフランス料理レストランのシェフが紹介されていたが、なんでもそこで開業するまではヨーロッパ各地を実際に食べ歩いてフランス料理の修行したという。
ところが高カロリー食を取りすぎた結果体調を崩してしまい、シェフ自身は今現在はもっぱら玄米菜食ということであった。
これなどは、本当におもしろい展開だと思った。
それこそ、美味しいものを求めるグルメ目的の客にはそうした健康リスクのある高カロリーの料理であっても、プロとして自信を持って美味い料理を提供しょうということであろう。
どのような料理や食材を嗜好選択するかは、当然食べる側の自由である。



これを聞いて思い出した話がある。
フランスあたりの小説ではないかと思うのが、作者も時代設定も不明である。(ご存じの方は教えていただきたい)



ある広大な屋敷に裕福な美食家の一族が住んでいた。
ある時その屋敷に黒っぽい服に身を包んだ背の高い男が訪ねてきた。
その屋敷のコックとして雇って欲しいということであった。
男それまで各地で修行しただけでなく、パリの有名なレストランでも腕を磨いてきたということであった。
どれほどの腕か試しに料理を作らせてみたところ、いままでにない見事なできばえと味に主人は大喜びして、さっそくその男をコックとして雇うことにした。
それからというものその新しいコックの作り出す旨い料理によって、一族の食生活は一変してしまった。
テーブルに運ばれてくる料理に舌鼓を打ち、詰め込めるだけ詰め込んで彼らの貪欲な胃袋を満杯にしていった。
コックが作る数々のデザートもまったく見事なものであった。
ついには古代ローマの美食家のように,腹一杯食べたあとで鳥の羽で喉奥を刺激して吐き出し胃袋をからにして、さらに新たに料理にかぶりつくという具合いであった。


毎日が、王侯貴族顔負けのご馳走づくめであった。
しかも屋敷の地下にはワインも豊富に貯蔵されていたから、これで食欲もいっそう増した。
屋敷の住人は顔の色艶もよくなり活力も増して今まで以上に社交的になると共に、さらに裕福になっていった。
彼らは裕福さが増すに従って、食事も豪華さを増していった。
彼らはこのように優雅で豪華な食生活が送れることが、教養ある文化人の証であり、ステータスでもあると自負していた。
彼らは栄養学にもこっていたし、新しい高価な食材や珍味にもカネを惜しまなかった。
そうした生活を送っているうちに一族の者は皆同じように恰幅がよくなり、体重も増えいよいよ動くことをおっくうがるようになっていった。
彼らは徐々に肥満していった。
多少の肥満は気になっても、そのコックが作る旨い料理でなくては彼らの胃袋はもはや満足しなくなっていた。
ところがどうしたことか、急に一族の間で病に倒れる者が現れはじめたのである。
喉がやたらと渇く者、関節や足に異状が出る者、顔色が悪くしきりに嘔吐する者などが出てきた。
肥満していた者が逆に痩せ始めてきたりしたのであった。
そのうちに一人、二人と突然死亡する者も出てきた。
どうしたことか屋敷の住人の葬儀が立て続けに続いた。
こうして数年と経たないうちに、広大な屋敷の住人であったそこの一族すべてが奇怪な病で死に絶えてしまったのである。
そしてがらんとしたその屋敷には、コックであった男だけが一人残り、いまではその家の主人となっていまも住んでいるとか。 ・・・・・・・



こういう話は面白くはあるが、どことなく薄気味悪くもある。
別に毒を盛って人を殺すというのではなく、特定のリスク状況を作ることによって結果的に 人を死に至らせる、病に陥らせるということでしかない。
いや始めからそうした恐ろしい狙いがあったのかどうかは、ここでは一概には断定は出来ないであろう。


コックはプロとして、懸命に美味しい料理を主人家族のために作り続けただけなのかも知れないのだ。
となると、彼には何の後ろめたさも無いことになるし、決して非難されることでもない。



世の中にはこのようなそら恐ろしい事を考える人もいるものである。食事療法というのがあるが、以前この知識を逆にとって健康食ならぬ不健康食を実践し自分の
夫を短命にするつもりであるというある主婦の手記を何かの本で読んだ。



健康管理に無頓着な夫をいいことに、高カロリー、高脂肪食品を食卓に並べて、じんわりと成人病が進行しやすい食生活をとらせるということであった。
自分と子供らはまったく別のメニューを用意するということであった。
計画が実行に移されて以来、効果てきめんその夫は肥満が進み血圧も上昇傾向を示しはじめたという。
そしてついには心臓疾患で倒れたというところまで計画は進められていた。
こういう形でじわじわと命を狙われるのも現代の世相なのかもしれないが、何とも陰湿な話ではないか。手記のとおり実行されていれば、もうすでに計画通りに事は終了しているはずである。
時間はかかるが、的確に誰にも知られずに密かに遂行される方法である。食品も市販されているものを使用するのであるからして何ら問題はない。
それにいまだにカロリー重点主義が幅をきかしているから、栄養バランスの偏りはそれほど問題視されまい。
第一高カロリーといっても現代のグルメブームを頭から批判するのは野暮というものである。
今後食肉の輸入促進が本格化すれば、日本人はその身体機能からして、それに適した形態に遺伝子レベルから替えなくてはならなくなる。



肉食に対応すべく、近い将来には日本人の菜食の消化に適した長めの小腸を欧米人並に短くする手術を受けるのが、手っとり早くて健康維持の面からみても好ましいものになるやもしれない。
そして大腸癌を予防して旨い肉をどっさり食おう、ということにならないとも限らない。


さらに本格的高齢化時代の到来とともに入れ歯人口も増えるから、ここは徹底して肉食に適したチタン製かセラミック製の専用アタッチメント入れ歯も開発されて、街を歩く人たちが一様ににっと牙をむく姿が現実になるかもしれない。
フランスの風刺画家ドーミエの「馬肉喰らい」の絵を思い出す。
これは考えただけでも愉快である。


                    (四.四.九)


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